来年の「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の作成方法(従業員にアンケートを依頼して年末調整機能で作成する)
- 対象読者:
- 管理者・担当者向け
- 対象プラン:
- 労務管理人事・労務エッセンシャル¥0HRストラテジー
年末調整対象外となる従業員の来年の「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」は、対象者に年末調整アンケートへの回答を依頼することで、年末調整機能で作成できます。
年末調整対象の従業員と同様にアンケートへの回答を依頼し、書類の作成に必要な来年の本人情報、配偶者情報、扶養家族情報のみを収集、書類を作成します。
以下、推奨の手順を説明します。
1. 対象の従業員をリストアップする
年末調整対象外で、来年の「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を作成する従業員をリストアップします。
2. 対象の従業員だけの依頼グループを作成する
対象の従業員だけを振り分けた依頼グループを作成します。
3. 回答の誘導が必要な設問にヒントメッセージを設定する
書類作成に必要な設問のみに回答してもらえるよう、以下の設問にヒントメッセージを設定します。
設問2「退職予定はありますか?」に「いいえ」と回答する
アンケートを最後まで進めるために、「いいえ」を選択するよう誘導します。
ヒントメッセージの設定画面では[従業員情報確認]>[②退職予定の確認]の設問です。
設問30「今年の給与収入を選択してください」で「E」を選択する
2,000万円以上は選択肢にないため、今年の給与収入が2,000万円を超える従業員は、「E(給与収入1,195万円超〜2,000万円以下(所得の場合は1,000万超〜1,805万以下)」を選択するよう誘導します。
ヒントメッセージの設定画面では[配偶者情報確認]>[⑤今年の給与収入確認]の設問です。
設問53「あなたの今年の給与収入見込み額を入力してください」が表示された場合、「2,000万円」と入力する
2,000万円を超える金額を入力できないため、今年の給与収入が2,000万円を超える従業員は、[給与収入額]欄に「2,000万円」と入力して[次へ]を押すよう誘導します。
ヒントメッセージの設定画面では[本人収入確認]>[①本人の給与収入の詳細入力]の設問です。
設問101「今年年末調整で保険料控除を申告しますか?」に「いいえ」と回答する
年末調整では保険料控除を申告できないため、「いいえ」を選択するよう誘導します。
ヒントメッセージの設定画面では[保険料控除確認]>[①保険料控除の有無確認]の設問です。
設問200「年末調整で住宅ローン控除を申告しますか?」に「いいえ」と回答する
年末調整では住宅ローン控除を申告できないため、「いいえ」を選択するよう誘導します。
ヒントメッセージの設定画面では[住宅ローン控除確認]>[①住宅ローン控除の有無確認]の設問です。
4. 管理者からのお知らせ欄や通知メールを編集する
従業員の年末調整ダッシュボードに表示される「管理者からのお知らせ」や、通知メールの文面を編集し、主に以下のような内容を案内します。
- 来年の「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の作成のためにアンケートを最後まで回答してほしいこと
- 年末調整は対象外であり、確定申告が必要であること
- 各種保険料控除証明書、住宅ローン控除証明書、残高証明書、前職の源泉徴収票などの書類は確定申告に必要なため、手元に保管しておく(会社に提出しない)こと
従業員の年末調整画面に管理者からのお知らせを設定する 【一覧】年末調整機能で届く通知(メール)の内容
5. 従業員に年末調整を依頼する
依頼グループ設定が完了したら、従業員に年末調整を依頼します。
6. 作成された書類を確認する(不要な書類を削除する)
従業員が年末調整アンケートに回答すると、以下の書類が作成されるので、提出内容を確認します。
- 今年の給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
- 来年の給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
- 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 年末調整に係る定額減税のための申告書 兼 所得金額調整控除申告書
仕様上、不要な書類も作成されるので、必要に応じて削除してください。
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