Q. 従業員による確定申告が必要なケースは?また、対象となった従業員へのSmartHRでの対応は?
- 対象読者:
- 管理者・担当者向け従業員向け
- 対象プラン:
- 労務管理人事・労務エッセンシャル¥0HRストラテジー
目次
A. 従業員による確定申告が必要なケースと、対象となった従業員への対応は以下のとおりです
従業員による確定申告が必要なケース
年末調整の対象とならず、確定申告が必要になるケースは以下のとおりです。
- 給与収入が2,000万円を超える場合
- 所得税を乙欄※で控除している場合(乙欄分の給与収入金額と、各種所得金額(給与所得と退職所得を除く)の合計額が20万円を超える場合)
- ※乙欄とは、2か所以上から給与収入があり、かけもち先と比較して、他社の方が収入が多い場合を指します
- 年末調整のアンケート回答結果により年末調整の対象外候補(乙欄対象外候補、源泉対象外候補)と判定され、状況を確認した結果、対象外となることが確定した場合
確定申告が必要なケースの詳しい内容は、確定申告が必要な方|国税庁を参照してください。
確定申告が必要な控除
以下の控除は年末調整では申告できないため、年末調整に加えて従業員による確定申告が必要です。
- 所得金額調整控除額(年金)(給与所得と年金所得の両方がある場合)
- 特定支出控除
- 今年(2024年)住宅ローンを借り入れた入居1年目の場合の住宅ローン控除
確定申告の対象となる従業員の確認方法とその後の対応
確定申告の対象となる従業員の確認方法は以下の2つです。
1. 依頼一覧画面に「対象外候補」の表示があるかを確認する
依頼一覧の[対象外]項目では、年末調整のアンケート回答結果により年末調整の対象外候補(乙欄対象外候補、源泉対象外候補)と判定された従業員を確認できます。
「乙欄対象外候補」「源泉対象外候補」の表示があるかを確認してください。
確認した結果 | 現在の状況 | その後の対応 |
---|---|---|
「乙欄対象外候補」の表示があった | 複数の会社で給与の支給を受けている従業員がアンケートで「他社(かけもち先)の方が収入が多い」と回答しています。 | 自社で年末調整をするかどうか判断してください。 年末調整の対象となる場合は、再度、依頼をしてください。 年末調整対象外となる場合は、対象外理由で[乙欄のため]を選択し、ステータスを[対象外(乙欄)]に変更してください。 |
「源泉対象外候補」の表示があった | 依頼一覧の[対象外]項目に「源泉対象外候補」の表示がある場合、従業員がアンケートで「源泉徴収票が提出できない」と回答しています。 | 前職の源泉徴収票が入手できるか従業員に確認してください。 前職の源泉徴収票が入手できる場合は、再度依頼をしてください。 入手できない場合は、対象外理由で[源泉対象外のため]を選択し、ステータスを[対象外(源泉)]に変更してください。 |
2. 給与計算システムまたは従業員情報CSVファイルで確認する
「給与収入が2,000万円を超える場合」に当てはまる従業員は、給与計算システムで確認するか、年末調整機能からダウンロードできる収集情報CSVファイルで確認できます。
※収集情報CSVファイルで確認するには、従業員が年末調整のアンケートに情報を入力している必要があります。
「従業員情報CSVファイル」をダウンロードして、[本年中の給与収入]の金額を確認してください。
年末調整の対象外となる場合は、対象外理由で[給与支給対象外のため]を選択し、ステータスを[対象外(給与支給なし)]としてください。
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