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年末調整機能2024年版の改善内容

対象読者:
管理者・担当者向け
対象プラン:
労務管理人事・労務エッセンシャル¥0HRストラテジー

年末調整機能2024年版の主な改善内容を紹介します。

目次

税制改正への対応

定額減税に対応しました

従業員のアンケート回答や収集情報画面で入力された内容をもとに、定額減税対象かどうかを判定できます。 また、必要な情報が書類、CSVにも反映されます。 詳しくは、年末調整機能における定額減税の対応を参照してください。

令和4年以降に居住を開始した場合の住宅借入金等特別控除申告書の様式に対応しました

下記を実施し、令和4年以降に居住を開始した場合の住宅借入金等特別控除申告書の様式「給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書 兼 住宅借入金等特別控除計算明細書」に対応し、申告書を作成できるようにしました。

  • 収集情報画面、アンケート画面で、住宅ローン控除申告書の様式として「給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書 兼 住宅借入金等特別控除計算明細書」を選択できるようになりました。
  • 以下のCSVに、「給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書 兼 住宅借入金等特別控除計算明細書」の情報が反映されるようになりました。
    • 住宅借入金控除情報CSV
    • 給与システム連携用の情報CSV
    • 給与奉行形式(OBC奉行インポート用)CSV

住宅借入金等特別控除の追加された住宅区分に対応しました

下記を実施し、住宅区分「特例認定住宅等」「特例居住用家屋」に該当する場合の住宅ローン控除申告書を作成できるようにしました。

  • 収集情報画面の[控除区分]の選択肢、アンケートの設問276の選択肢に「居住者用・特例居住用家屋用」「居住者用・認定住宅等(特例認定住宅等)用」「居住者用・震災再取得等(特例居住用家屋)用」を追加しました。
  • 以下のCSVをダウンロードした際、控除額適用区分として「居住者・特例居住用家屋用」「居住者・認定住宅等(特例認定住宅等)用」「居住者・震災再取得等(特例居住用家屋)用」に対応した値が出力されるようにしました。
    • 住宅借入金控除情報CSV
    • 給与システム連携用の情報CSV
    • 給与奉行形式(OBC奉行インポート用)CSV

保険料控除申告書に続柄の記載が不要になったことに対応しました

下記を実施し、保険料控除申告書に申告者との続柄の記載が不要になったことに対応しました。

  • 「昨年の保険料」のインポート項目から、以下を削除しました。
    • 一般の生命保険料1〜10:受取人・続柄
    • 介護医療保険料1〜10:受取人・続柄
    • 個人年金保険料1〜10:受取人・続柄
    • 地震保険料控除1〜10:受取人・続柄
    • 社会保険料控除1〜10:続柄
  • SmartHR形式の「団体保険料」のインポート項目から、以下を削除しました。
    • 一般の生命保険料1〜10:受取人・続柄
    • 介護医療保険料1〜10:受取人・続柄
    • 個人年金保険料1〜10:受取人・続柄
    • 地震保険料控除1〜10:受取人・続柄
  • 収集情報画面の[保険情報][生命保険][地震保険][社会保険]から、続柄の入力項目を削除しました。
  • 以下のアンケート画面から、続柄の入力項目を削除しました。
    • 設問104:支払った一般の生命保険・介護医療保険・個人年金保険の保険料を入力してください
    • 設問106:支払った地震保険料を入力してください
    • 設問108:個人で支払った国民年金・国民年金基金・国民健康保険・介護保険料の保険料を入力してください
  • 保険料控除情報CSV(横並び)をダウンロードしたした際、以下の項目が出力されないようにしました。
    • 一般の生命保険料1〜20:受取人・続柄
    • 介護医療保険料1〜20:受取人・続柄
    • 個人年金保険料1〜20:受取人・続柄
    • 地震保険料控除1〜10:受取人・続柄
    • 国民年金・国民年金基金1〜10:続柄
    • 国民健康保険料・介護保険料等1〜10:続柄

機能の改善

準備・設定時の機能に関する改善

[操作できる範囲]で、特定の部署を指定できるようになりました

2024/04に、カスタム権限の[操作できる範囲]で特定の部署を指定できるようになりました。 [操作できる範囲]として特定の部署が指定された場合、年末調整機能でも、指定された部署に所属する従業員が操作対象となります。

[操作できる範囲]に兼務先が含まれる場合、兼務先の部署も操作対象になりました

これまでは、カスタム権限の[操作できる範囲][兼務先(部署2、部署3)の範囲も同様に設定する]が有効になっていたとしても、操作できる対象は「部署1だけを起点にした範囲の従業員」のみでした。 2024年版からは、[兼務先(部署2、部署3)の範囲も同様に設定する]のチェックボックスにチェックが入っている場合、兼務先の部署に所属する従業員も操作対象になりました。

[書類・原本設定]で設定した内容が、ヒント編集画面・回答履歴画面に反映されるようになりました

これまでは、[書類・原本設定]の各設定がアンケートの回答履歴やヒント編集画面に反映されていませんでした。 2024年版からは、[書類・原本設定]の設定が回答履歴やヒント編集画面に反映されるようになりました。

以下は、設問102の回答履歴画面です。 [書類・原本設定]>[生命保険および地震保険の電子的控除証明書の申告受け付け設定]で設定した「申告を受け付ける」が反映されています。

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アンケート回答の依頼時の機能に関する改善

依頼メール内のURLから年末調整機能にアクセスしやすくなりました

これまでは、年末調整の依頼メールに記載されたURLにアクセスしても、年末調整の画面ではなく、SmartHRのホーム画面が表示されるようになっていました。 2024年版からは、依頼メール記載のURLにアクセスすると、状況に応じた画面が表示されるようになりました。 具体的には、SmartHRに未ログインの状態だと、ログイン画面が表示され、ログインすると年末調整機能の画面が表示されます。 SmartHRにログイン済の状態だと、年末調整機能の画面が表示されます。

提出内容の確認時の機能に関する改善

提出したアンケートを従業員が取り下げて修正(引き戻し)できるようになりました

これまでは、アンケートの提出後に提出内容の間違いに気がついても、従業員は修正できず、担当者に差し戻しを依頼する必要がありました。 2024年版からは、提出したアンケートを従業員が取り下げて修正(引き戻し)できるようになりました。 なお、従業員が引き戻ししたあと、管理者は引き戻しを取り消すことができます。

初期値は、引き戻しできないようになっています。 「引き戻し」を許可する場合は、初期設定の画面([年末調整設定2/2]画面)か、依頼グループ設定で、「引き戻し」を許可してください。

各ステータスごとの件数の取得日時が表示されるようになりました

これまでは、依頼一覧画面・書類一覧画面・前職情報一覧画面の各ステータスごとの件数が、いつの情報なのかわかりませんでした。 2024年版からは、ボタンを押すことで件数が更新され、取得日時が表示されるようになりました。

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収集情報画面に依頼ステータスが表示されるようになりました

これまでは、収集情報画面に依頼ステータスは表示されていませんでした。 2024年版からは、画面の左上に、依頼ステータスが表示されるようになりました。

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差分リストで、変更がないのに扶養しない家族の差分が出る事象を解消しました

基本機能では、家族の扶養状況を「扶養しない」にしていても現住所の情報を登録できます。 一方、年末調整機能では、「扶養しない」とした家族は現住所の情報を登録できません。 これにより、家族情報に変更がない場合も、基本機能では現住所があり、年末調整機能では現住所がない、という扱いになり、「差分あり」と判定されていました。

2024年版では、基本機能・年末調整機能の両方で「扶養しない」となっている家族の場合は、現住所を比較しないようにしました。 基本機能と年末調整機能の差分リスト、今年の差分リストの両方を修正しています。

差分リストで、同じ家族に「追加」「削除」両方の差分が出る事象を解消しました

SmartHRでは、家族や配偶者を追加すると固有のIDが付与されます。 全く同じ情報を登録していても、IDが異なれば別の家族・配偶者として判定されます。 そのため、基本機能に登録されていた家族または配偶者の情報を年末調整機能で削除し、同じ情報を再登録した場合などに、「追加」「削除」両方の差分が表示されていました。

2024年版では、IDが異なっていても、氏名・生年月日・続柄・性別が同じであれば、同一の家族であると判定し、差分が出ないようにしました。 基本機能と年末調整機能の差分リスト、今年の差分リストの両方を修正しています。

その他の改善

扶養家族が非居住者の場合のCSV出力値を変更しました

令和4年税制改正で扶養家族が非居住者だった場合の扶養範囲が、以下のように変更されていました。

  • 0:居住者の場合
  • 1:非居住者、かつ30歳未満又は70歳以上の場合
  • 2:非居住者、かつ30歳以上又は70歳未満、かつ留学の場合
  • 3:非居住者、かつ30歳以上又は70歳未満、かつ障害者の場合
  • 4:非居住者、かつ30歳以上又は70歳未満、かつ生計を一にする事実の送金額が38万円以上である場合

2023年版以降の年末調整機能で、扶養家族情報CSV・給与システム連携用CSVをダウンロードしたとき、扶養親族が非居住者だった場合の扶養範囲が上記のように出力されるようになりました。

配偶者が所得金額調整控除の対象者であることをわかりやすくしました

これまでは、配偶者の所得見積合計額に関して、CSVや書類PDFには所得金額調整控除を考慮した値が出力されるようになっていましたが、収集情報画面では所得金額調整控除後の金額が表示されていませんでした。

2024年版からは、配偶者が所得金額調整控除対象の場合、所得金額調整控除後の所得が確認できるようになりました。 収集情報画面の[配偶者情報]の所得見積もりとして、所得金額調整控除適用前後の金額が表示されます。

給与収入額所得見積合計額
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また、配偶者が所得金額調整控除対象の場合、アンケート画面でも、所得金額調整控除後の所得が確認できるようになりました。 設問54の所得見積として、所得金額調整控除適用前後の金額が表示されます。

給与収入所得見積額
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※配偶者が所得金額調整控除対象でない場合、これまでと表示に変わりはありません。

スマートフォン版のヘッダーの表示を整えました

これまでは、企業名・氏名が長い場合、スマートフォン版のヘッダーに表示される企業名・氏名が見づらかったり、表示しきれなかったりしていました。 2024年版からは、企業名・氏名が1行に収まらない場合、複数行に表示されるようになりました。

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アンケート画面のアクセシビリティ向上

設問文などに適切な見出しレベルを設定しました

これまでは、アンケート画面内のセクションにほとんど見出しレベルがついていませんでした。 このため、支援技術などを利用したユーザーが画面内を移動するときに、上から順にすべての要素を読み上げていく必要がありました。 2024年版からは、以下のセクションに見出しレベルを設定しました。

セクション見出しレベル
〇〇さんの回答履歴h2
設問文h1
設問内の見出しh2
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強制カラーモードのときでも、ボタンが押しやすくなりました

これまでは、コントラストテーマなどの強制カラーモードを利用した際、[現住所をコピーする]ボタンやアンケート下部の回答ボタンなどが、押しにくい状態でした。 2024年版からは、ボタンが押しやすくなりました。

変更前変更後
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設問23の学校情報の入力画面で、画像をアップロードしなくても対応できることがわかりやすくなりました

これまでは、設問23の来年の学校情報入力で、学生であることの証明書類のファイル選択フォームのあとに、「今年と同じ画像を申請する」のチェックボックスが表示されていました。 このため、スクリーンリーダーのユーザーは、アップロードするタイミングでは「アップロードしなくても対応できること」がわからない状態でした。 2024年版からは、フォームとチェックボックスの順番を入れ替え、「アップロードしなくて対応できること」がわかるようにしました。

変更前変更後
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設問47の世帯主情報の確認画面で、編集できない情報が判別しやすくなりました

これまでは、設問47の世帯主情報の確認画面で、世帯主の情報が編集できるような表示になっていました。 2024年版からは、編集できないことが判別しやすい表示になりました。 この改善により、強制カラーモードを利用した際も、情報を読みとりやすくなりました。

変更前変更後
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