Q. 従業員の課税区分（甲欄・乙欄）を把握するには？
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甲欄・乙欄とは
「甲欄（こうらん）」と「乙欄（おつらん）」は、給与所得者（従業員）から所得税を源泉徴収する際に、どの計算方法を使うかを区分するものです。
甲欄とは
勤務先から主な収入を得ていて、その年の扶養控除等（異動）申告書の提出を行なう場合に該当します。
甲欄に該当する場合、この会社で年末調整が必要です。
乙欄とは
副業先や、短時間のアルバイト・短期雇用などで、勤務先に扶養控除等（異動）申告書を提出しない場合、乙欄に該当します。
乙欄の場合、この会社での年末調整の必要はありません。従業員本人が確定申告を行なう必要があります。
年末調整機能での甲欄・乙欄の判定
SmartHRの年末調整機能では、従業員によるアンケート回答の結果を元に、従業員が乙欄に該当するかどうかを判定します。
乙欄に該当すると判定された従業員は「乙欄対象外候補」ステータスとして扱われます。
判定に関わる設問と回答の条件については、「乙欄対象外候補」ステータスの概要を参照してください。
従業員の課税区分（甲欄・乙欄）を把握する方法
従業員の所得税の課税区分を把握したい場合は、以下の手順を実施してください。
1. 来年の「給与システム連携用の情報CSV」または「従業員情報CSV」をダウンロードする
来年の「給与システム連携用の情報CSV」、または、来年の「従業員情報CSV」をダウンロードします。 ダウンロード方法は、以下のヘルプページを参照してください。
- 特定の依頼グループ分をダウンロードする場合：特定の依頼グループの収集情報をダウンロードする
- すべての依頼グループ分をまとめてダウンロードする場合：情報一括ダウンロードの使い方
2. CSVファイルの「対象外理由」と「来年 扶養控除等申告書」を確認する
ダウンロードしたCSVファイルを開き、「対象外理由」と「来年 扶養控除等申告書」の項目を確認します。
「今年・来年いずれも乙欄」の従業員
以下の両方に該当する場合は、「今年・来年いずれも乙欄」に該当する従業員です。
- 「対象外理由」に「対象外(乙欄)」または「乙欄対象外候補」が出力されている
- 「来年 扶養控除等申告書」に 0（対象外）が出力されている
「今年は乙欄、来年は甲欄」の従業員
以下の両方に該当する場合は、「今年は乙欄、来年は甲欄」に該当する可能性がある従業員です。
- 「対象外理由」に「対象外(乙欄)」または「乙欄対象外候補」が出力されている
- 「来年 扶養控除等申告書」に 1（対象）が出力されている
「今年・来年いずれも甲欄」の従業員
年末調整の回答を完了しており、かつ、「対象外理由」が空欄の場合は、「今年・来年いずれも甲欄」の従業員です。
「乙欄対象外候補」の従業員への対応
「対象外理由」が「乙欄対象外候補」の場合は、アンケート回答の結果、乙欄の可能性があると判定された従業員です。
該当する従業員について、年末調整を貴社で実施するかどうかを判断し、下記の対応を行なってください。
- 年末調整を実施する場合
- 依頼を「未依頼」に戻し、改めて年末調整を依頼します。
- 年末調整を実施しない場合
- 「乙欄対象外候補者」から「対象外（乙欄）」に変更し、依頼を確定します。
詳しくは、以下のヘルプページを確認してください。 「対象外候補」ステータスが表示された従業員への対応